読書感想文はなぜ書くの?子供に聞かれたら?書き方の5つのステップも紹介!

小学生の夏休みの宿題といえば、「読書感想文」がありますよね!

なぜかいつも最後まで残ってしまう宿題のひとつです。
何の本を読むか選んで、本を読んで、感想文を400字原稿用紙に5枚も書くなんて・・。
考えるだけで面倒で時間のかかる宿題です!

私も小学生の頃は、最後まで手をつけずに残してしまい、母親に怒られながら、夏休みの最終日になって泣き泣き夜中まで読書感想文を書いていた苦い思い出があります。笑

 

では、なぜ読書感想文を書かなければいけないのでしょうか?

 

「宿題だから?」、「本を読む習慣をつける為?」
それも理由の1つですね。

現代では、YouTubeやInstagram他、インターネットの普及によって、知りたい情報はすぐに見て知ることができるようになりました。わざわざ本を読まなくてもいいのでは?とも思います。

個人的な意見ですが、もしかしたら宿題を出している先生側も、本当の意味で読書感想文を書く意味を理解している先生は少ないのかもしれません。

 

なぜ読書感想文を書くのか?

 

そんな疑問を持っている方は、ぜひこの記事を読んでみてください!

 

子供に理由を聞かれてもちゃんと答えられるように、親の立場でもしっかり意味を理解しておきたいですよね。後半では感想文の書き方について5つのステップを紹介していきます!

読書感想文はなぜ書くの?


読書感想文は、将来幸せになる為の第一歩です!

ここからは、なぜ読書感想文を書くのか、感想文を書くことによって身につくこと、将来どんな影響があるのか、など5つのポイントを紹介しながらお伝えしたいと思います。

【1】文章を読む力が身につく

読書感想文を書く為には、まず本を読まなければいけませんね。当たり前のことですが、ただ読むだけでなく、どんなストーリーなのか、主人公はどんな気持ちなのかなど理解しなければ感想文は書けません。本を読むことで文章を読み解く力が身につきます。

実際に将来社会人になっても、文章を読む力や、相手が話していることを理解できるということは、とても大事なことです。

 

【2】物語について想像する力が身につく

文章をしっかり読むことができれば、頭の中で風景を想像したり、登場人物がどんな人なのか人物像を想像したりと、自然とイメージする力が身につきます。

本には場面ごとに挿絵などもあるかと思いますが、文章だけで表現している場合は、自分なりに映像化してみると、さらに本を読むことが楽しくなりますね。

 

【3】自分はどう思ったか考える力が身につく

文章をよく理解し、物語を想像できたら、あとはその本を読んだ時に自分はどう感じたか、自分だったらこうしたのにな・・、など考えてみてください。自分に置き換えて考えてみたり、自分なりの結末など想像してみるとまるで本の主人公になった気持ちになり、より鮮明に内容が頭に残りますよ!

将来において、自分の意見を考えて相手に伝えることは自分自身の成長にもつながります。

 

【4】文章で表現する力が身につく

本の内容を理解して、想像し、自分の考えをまとめたら、それを文章に書いてみます。書いたものは、読む相手に伝わらなければなりません。どうやったら伝わるのか考えて文章をまとめることで、表現する力が身についてきます。

まとめる為には、これまで考えたことをメモにとっておいたり、書きたいことをリストアップして文章としてつなげていくという作業が必要です。最初はうまくできなくても、何度も練習することで身につけることができますよ!

社会人になっても、文章でうまく表現できない人を見かけることがあります。人によっては苦手分野ということもあるかもしれませんが、大人になってからしっかりと伝わる文章を書くことができれば、まわりからも一目置かれること間違いなし!

 

【5】親子のコミュニケーション

なせ読書感想文を書くのか・・、実はこれが一番の理由ではないでしょうか!

これまであげたポイントのように、感想文を書くことで身につくことは多く、実際とても大事なことです。でも、子供の宿題だから・・と見守るだけでなく、一緒に完成させてあげることも大切だと思いますよ!

読書感想文って、実はとても難しい課題なんです。大人になってもきっと難しいと感じる人は多いのではないでしょうか。そんな難しい課題を小学生などでまだ幼い場合、一人で完璧にできる子は少ないと思います。

できることなら協力してあげてください!そして、一緒に完成させるにはどんなふうに手伝ってあげたらいいのか、【感想文の書き方】で詳しくお伝えしますね!

 

子供に聞かれたら?


「子供に聞かれたら何て答えよう・・。」

 

親にとって一番心配なのは、子供になぜ読書感想文を書かなければいけないのか聞かれたときに、どう答えたら良いのか迷ってしまうことではないでしょうか?

「宿題だからやらなきゃいけないんだよ」なんて当たり前な答え方をしても、お子さんは納得しないかもしれませんね。

もし、子供に聞かれた何て答えたらいいのか、5つの例をあげてみたので参考にしてみてください!

  1. 自分の言葉で伝えることの大切さを知ってほしいから
  2. 先生やお友達に面白い本を紹介してあげる為だよ
  3. 一生懸命読んだ本の内容を忘れないように感想を書くんだよ
  4. 思ったことをうまく書けるようになれば、大人になってからも必ず役にたつんだよ
  5. 感想文が上手に書けると、将来幸せになれるよ

 

「読書感想文はなぜ書くの?」の冒頭でもお伝えしましたが、感想文を書くことは子供自身が将来幸せになるための第一歩なのだと思います。

子供のうちからしっかり課題に取り組むことや提出期限を守ること、自分の意見を相手に伝えることなどを真剣にやることで、大人になって社会にでたときに、あの時やってて良かったときっと思える日がくるはずです。

 

「将来幸せになる為に・・、頑張れる?」

 

読書感想文の書き方を紹介

 

読書感想文は5つの工程を順番にすすめていくとうまく書けるかも!?

それでは、実際に感想文を書く時の工程や書き方の例を紹介したいと思います!

 

感想文を書く時によくやりがちなのは、「物語のあらすじを多く書いてしまう」ことです。
あらすじを書いたほうが、原稿用紙がすぐに埋まるからです。笑

私も一度、原稿用紙をうめる為に、あらすじを精一杯書いたことがありました!でも、そんなあらすじだらけの感想文は後から自分で読み返してみてもとてもつまらない文章でした・・。

でも、これからご紹介する工程や書き方を実践して感想文を書いたら、優秀賞に選ばれて学年代表として感想文を発表するまでに成長することができたんです!

とても嬉しくて今でも印象に残っている出来事です。読書感想文を一生懸命書いた経験は、大人になってもちゃんと役にたっていますよ。笑

 

感想文を書く為の5つの工程を確認

読書感想文を書く時はおおまかに5つの工程があります。
実際に始める前の準備として確認しておきましょう!

  1. 本を選ぶ
    →課題図書があったほうが実は簡単。自由に選べる場合は子供自身に読みたい本を選ばせることが大切。なんとなく興味が持てる本はちゃんと読むことができると思います。
  2. 本を読む
    →印象深い場面やセリフなどをメモしたり、付箋をつけながら読んでみてください。
  3. 想像する
    →もし主人公だったら・・?今どんな場所にいるんだろう・・?など想像してみましょう。
  4. 気になった部分をチェック
    →子供に気になったところを質問してみましょう。どんな話だったか聞いてみてもいいかも。
  5. 感想を書く
    →箇条書きなどで感想を書き出してみる。下書きになるので、そのまま感想文に活かせます!

 

実際に書いてみよう!書き方の例を紹介!

ここからは実際に書く時の順番や内容などを詳しくご紹介しますね!

 

一番印象に残ったことを冒頭に

書き始めはどうしたらいいか一番迷ってしまいますよね。迷った時はその本を読んで一番印象に残ったことや、最初に思いついた感想など書いてみるととてもインパクトがありますよ!

例えば、
「私はこの物語○○○を読んで、○○○がとても印象に残りました!」
「私が一番感動した場面は○○○で、今でも心の中に強く残っています。」

など、率直に書いてみましょう。そしてなんでこの本を読もうと思ったのか、きっかけにもつながってくるので、次の文章に繋げやすくなります。

 

この本を選んだきっかけ

冒頭の文章ができたら、どうしてその本を選んだのか「きっかけ」を書いてみましょう。
順番は前後したとしても最初からきっかけを書いてみてもいいかもしれません。それが一番書きたいことならそれでもいいんです。

「私がこの本を選んだきっかけは、○○○の部分がとても気になったからです。」
「普段から○○○に興味があったので、この本をすぐに選びました!」

その本を選ぶことになった、ちょっとしたストーリーを盛り込んでもおもしろいかもしれません。

 

簡単なあらすじや本の紹介文

きっかけなどを書くことができたら、読んだ本のあらすじや内容が伝わるように簡潔に書いていきます。どうしてもあらすじの部分を多く書きがちですが、読書感想文は自分が本を読んだ感想を書くことが一番の見所なので、多くても原稿用紙半分くらいになるようにまとめて書きましょう。

「この本は○○○と○○○が友情を描いた物語です。」
「主人公は○○○といっておとなしい性格です。そして、ある人物の登場が物語にとても影響を与えます!」
「最後に○○○という結末を迎えるところが見所です。」

など、感想文を読んだ時に、「こういう話なんだな」と読む相手に伝わるように書くことが大事です。その為には、読んでいるときに、話が変わる場面や登場人物の特徴などをメモしておくと書きやすくなりますよ!

紹介したい登場人物の細かい性格や特徴などは、後ほど感想部分に詳しく書いたほうが、感想を書きやすくなりますし、あえて正体を明かさないのもアリです。笑

 

心に残った場面、セリフなど(感想)

読書感想文の一番の見所となる感想部分を書きましょう!この感想の部分は一番多く書いた方が相手に気持ちが伝わります。そして一番難しい部分でもあるので、ここで親子のコミュニケーションの出番です!

この章の前に書いておいたあらすじを参考に、子供に質問してみてください!その答えをそのまま感想として書くことができるからです!

「○○○の場面ではどう思った?」 → 「読んでいてすごくわくわくした。」
「主人公はどういう性格だったの?」 → 「私と○○○のところが似ていて、とても共感できた。」
「一番おもしろかったところは?」 → 「○○○のところが面白かった!」

なるべく順番に細かく質問してあげると、それだけでどんどん感想文の原稿がうまっていきますよね!

まとめ文

感想の部分を書くことができたら、最後のまとめ文として、「この本を読んで感じたこと」「これから自分にどう活かしていくか?」など簡単に書いてみましょう。

この部分はまとめなので、最後の2~3行くらいでいいと思います。

「私はこの本を読んで○○○というところがとても勉強になりました。」
「この物語の○○○のところがとても面白いので皆さんも読んでみてほしいです。」

「主人公の○○○のところが尊敬できるので、これから自分もそうなりたいと思いました。」

など、自分にとってこの本を読んで良かったことなどを書いて感想文を締めくくりましょう!

 

これで、読書感想文のできあがりです!
書き終えたら読み返してみましょう。子供から感想文を発表してもらうのもいいですね!

 

感想文の発表会が終わったら、「上手に書けたね!」と褒めてあげてください。
きっと子供は達成感でとても喜んでくれますよ!自信を持って読書感想文を提出できるはずです!

 

まとめ

親子のコミュニケーションがとれる「読書感想文」はやっぱり大切!

 

これまで、読書感想文をなぜ書くのか?子供に聞かれた時の答え方や実際の感想文の書き方などお伝えしてきました。

それでも、読書感想文を書くのは難しいかもしれません。でも、子供だけで取り組むのではなく、親子で協力しあって書けばきっと満足のいく感想文に仕上がります!

そして、親子のコミュニケーションが深まる読書感想文はやっぱり大切なのではないかと思います。

 

もうすぐ夏休みがやってきます!
どんな本を選んでどんな読書感想文を書くのか、そろそろ準備を始めてみてはいかがですか!

 

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