鬼滅の刃がONEPIECEを超えた!累計6000万部突破!人気の理由は偶然なの?

「鬼滅の刃」という漫画をご存知でしょうか?単行本の発行部数がワンピースを超え、日本で1位の記録を更新した超人気漫画です。

突然、私の周りでも「是非、一度読んで見てください」「騙されたと思って読んでください」ってよく進められる事が多くなりました。

作者は吾峠 呼世晴(ごとうげ こよはる)さんで週間少年ジャンプで2016年から連載が始まり現在は連載を終了しています。

簡単なストーリーは主人公が鬼にされた妹を人間に戻す為に、色々な仲間たちと共に人間を食べ続ける鬼と戦って行くという設定です。しかも、活躍するキャラクター達はほぼ、10代後半の少年達です!

今回は、そんな鬼滅の刃が驚異的な人気を得た理由をご紹介していきたいと思います

ビジネスの視点から見た鬼滅の刃

主人公は時代にあったリーダー像の象徴!

「今一番人気の漫画はその時代の特徴を表している」と、ビジネスの世界では常に言われています。

それは、漫画のヒット=若者の絶大な支持があるからです。時代の最先端は常に若者の価値観を中心に広がっていきます。
今であれば、SNSやyoutubeなどがTVよりも主流になっているなどが代表的な例です。

また、時代ごとのヒット漫画といえば、

例えば、昭和で一番人気の漫画は「ドラゴンボール」平成では「ワンピース」が挙げられます。そして、令和では「鬼滅の刃」と言われています。

昭和の代表作の漫画「ドラゴンボール」では、結局悟空が全てを倒す、、という「1匹狼のエリート型」が主流ということを表しています。

この時の時代背景として、情報収拾はTVもしくは新聞の一極集中型。経営面では社長の言うことは絶対のトップダウン型の経営スタイルが主流でした。昭和の時代はこのように、1人が多数に影響を与える一方通行なスタイルでした。

続いて、平成の主流の漫画は、「ワンピース」でした。ワンピースの漫画のスタイルは、大きな一つの目標に向かって仲間と協力しながら達成していくというパターンです。

一人では無理でもみんなで協力すれば乗り越えられるという流れです。この時の主流の経営スタイルも社長のトップダウン型ではなく、社員の声を取り入れながら会社全体で協力しながら「社員と共に目標を達成していく」流れに変わってきました。

そして、今、令和で流行っているのが
「鬼滅の刃」です。(ワンピースの売り上げを超えた漫画です)この漫画の一番の特徴は、少年ジャンプには似つかわしくない
「主人公が受け身」という大きな特徴があります。

それ以外にも主人公にはリーダーとして大切で普遍的な特徴はありますが、何か時代を象徴する意味合いで言い換えれば「優しい人」というキーワードが重要におもわれます。

鬼滅の刃から学べる、人気が出た3つの仕組み

マンガ→アニメ化の効果を利用した

漫画をアニメ化する事で、コミックの売上を上げる効果があるとよく言われています。数々のヒットしたアニメにもその戦略は用いられていましたが、鬼滅の刃は群を抜き10倍以上の伸び率を記録したようです。

しかし、鬼滅の刃も連載当初から人気があった漫画ではもちろんありませんでした。

少年漫画にしてみれば、グロテスクな表現が多くどんどん人は死んでいきます。しかも鬼を殺す方法は決められた刀で首を切るという設定の為、手が取れようが首が取れようが鬼は死にませんし、ちゃんとそんな描写も描かれています。なかなか万人に受ける内容ではない事がお分かりでしょうか?

しかし、そのハードルをさげたのがアニメ化でした!

大人気アニメを数々手掛けた、アニメスタジオ・アニメーション制作会社を起用し。今までにはないアニメとして注目を集めました。風景の細部にまでこだわり、実写さながらの景色やキャラクターの動きにも躍動感があり、鬼滅の刃の不思議な世界感に引き込まれていってしまいます。

漫画では、表現できない部分を、アニメでカバーする事によりキャラクターの印象が強くなり、アニメを見てファンになった人は多数いると思います。

早期から、鬼滅の刃の期待値は高いと判断し、突然人気が出たと思われがちですが、むしろ入念な準備があり、予想以上にヒットしたと言ったほうが正解かもしれませんね。

子供から大人まで楽しめるコンテンツとシンプルな設定

単行本の直接的な部数アップに貢献しているのは子供と言われる世代だと言われていますが、これはオンラインでの購入が困難である事が直接的な売り上げにつながったという要因があるようです。

ストーリーには家族愛、恋愛、仲間との絆、鬼には鬼なる理由があり、戦いの中ではそれぞれの信じる強さや優しさを正義として感情が複雑に動かされていくが、鬼と鬼殺隊が戦って行くというシンプルな内容になっています。

主人の公竈門 炭治郎(かまど たんじろう)はとても優しく努力家で妹思いのお兄ちゃん、気が弱くいつもは泣き言ばかり言っているのにある特定の状態になるとびっくりする程強くなる我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)という同期の仲間や、クールでまったく協調性のない冨岡 義勇(とみおか ぎゆう)という兄弟子や柱と言われる絶対的な存在、完璧で残虐非道な鬼の頭である鬼舞辻 無惨(きぶつじ むざん)と、女性キャラクターも女性らしく強く多彩なキャラクター設定があり、1人1人に作者の気持ちが込められており、一定の層ではなく様幅広い年代から支持を得る要因となっていたと思われます。

本の品切れが時代をうまく利用した

人気が爆発したのには、全てを計算して仕掛けたわけではなく偶然にも、一時期は単行本が品切れで購入する事ができず手に入らないという事態が発生しました!

一気に人気が高まり、何処に行っても売り切れオンラインでも次の入荷日は未定となる時期がしばらく続きました。欲しいものが手に入れられずに諦めるというよりは、早く欲しいという欲が掻き立てられ購入する連鎖を生み出して行ったと考えられます。

また、品切れという事が話題になり、テレビやネットでも宣伝効果となり鬼滅の刃に対する関心がどんどん高まっていき、テレビ世代の人へも波及しファン以外にも鬼滅の刃への興味や関心が広がりました。しかも、なんとなくでも読みだしてみると面白いという。いい効果がスパイラルとして周り出していました。

情報のスピードがインターネットを介し急速に上がり、SNSでは各地で書店の情報が共有され日常的なコミュニケーションのネタとなり、単純な人間の心理ですが、発信する側の人程、手に入れたい願望は増します。これは、決して狙ってできる芸当ではありませんよね、社会の仕組みがうまく適合し更に人気となる追い風となる事に繋がったのではないでしょうか。

まとめ

まとめです

・ビジネスの視点から見た鬼滅の刃

→主人公は時代にあったリーダー像の象徴

・鬼滅の刃から学べる、人気が出た3つの仕組み

→マンガからアニメ化の効果を利用した

→子供から大人まで楽しめるコンテンツとシンプルな設定

→本の品切れが時代をうまく利用した

10月にはアニメの続編となる映画も公開されます、大正時代に生きる少年達の波乱万丈なアクションファンタジーです!

ただ、面白い漫画が読みたい!感動する漫画が読みたい!子供の頃のような素直なパワーが欲しいと言った方にはかなりオススメだと思います。

まだまだ、勢いはも更に加速して行くと思われる鬼滅の刃、時間があれば是非1度その世界観をのぞいてみてはいかがでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です