高校球児の夢の舞台「甲子園」! その土に込められる思いとは??

夏の風物詩といえば
すいか? 花火? かき氷?
あとは…そう!

高校野球!
テレビ越しからでも伝わる高校球児たちの熱い思いには感動しますよね!
毎年、楽しみにされている方は多いのではないでしょうか。

ですが!!!
今年はなんと!!

まさかの102回全国野球選手権大会中止!!! えっ…!

これは戦後はじめてのことだそう…。

その理由はコロナウイルスの影響により、安全と健康を考えてのこと。
高校生活をかけてきた高校球児たちの気持ちを考えると、やるせないですよね…。

コロナで次々と楽しみにしていたことが無くなる中、ついに高校野球まで…。
そんな中、ある取り組みが行われていることを知っていますか?

それは!

甲子園の土キーホルダー

そもそも甲子園の土とは?

全国の都道府県大会や地方大会を勝ち抜いた高校球児たちの夢の舞台!!
毎日朝から晩まで辛い練習を乗り切り、やっとの思いで掴み取った甲子園出場

色々な名場面がありますが、そんな中でも誰もが見たことあると思います。

高校球児たちが甲子園の土を持ち帰るところ!!

優勝した選手も負けた選手も持って帰りますが、なぜでしょう?

甲子園の土を持って帰る5つの理由

毎年、高校球児たちは甲子園の土に様々な思いを込めています。

  • 甲子園に出場した記念
  • 負けた悔しさを忘れないため
  • 母校のグラウンドに撒くため
  • 後輩や家族のために持ち帰る
  • 一緒に頑張った部員のため

甲子園の土キーホルダー

甲子園の土が入ったキーホルダーが日本高等学校野球連盟に加盟する公式・軟式野球部3年生全部員(5万人!!)を対象に贈呈されることがプロ野球の阪神と甲子園球場から発表されました。

高校球児たちのために何かできることはないか

阪神タイガースの監督をはじめとしたコーチ、選手たちの声から実現した企画だそう。
対象の学校へと直接配送されます。

またキーホルダーに使用する土は監督、コーチや選手の人たちが直接グラウンドから集めます。

そこで少し気になることが…

そんなにキーホルダーを作ってしまったら、甲子園の土が減るのでは…?
そもそも毎年、甲子園の土ってどうしているの…??

甲子園の土って減らないの?

実は甲子園の土は毎年補充されています。
なので、甲子園から土が無くなってしまうことはありません。安心ですね。

その量は毎年約5トン前後を補充!
ちなみに甲子園球場にある土の総重量は約1000トンです。

そんなに高校球児たちが持って帰っているの?
そんなことはありません(笑)

実は、雨や風のせいで流れていってしまっているようです。
ところで、甲子園の土って黒くありませんか? なぜでしょう?

実は甲子園の土は色々な工夫が詰まっている!

甲子園の土が黒い理由

ずばり!高校球児がボールを見やすいようにするため!!

甲子園の土は黒土と白砂を混ぜ合わせたものから出来ています。
それも1か所から取ってくるわけではないんです。

・黒土
岡山県、三重県、鹿児島県、大分県、鳥取県などの日本国内の土をブレンドしたもの

・白砂
中国・福建省や京都・城陽などをブレンドしたもの

基本的には黒土約6割、砂を約4割で配合。

ですが!!
なんと、甲子園の土は春と夏でその配合は変わります!!

季節で変わる理由

春と秋で何が違うのかというと、

「雨」

雨が多い春は白砂が多め!
は逆に黒土が多め!という具合に

どういう配合にするのかという最終判断は長年の経験をもつ職人さんたちが決めるそう!

なんか、かっこいいですよね。

土を生き返らせる?

また甲子園には1年に1度、欠かせない重要な作業があります。それは!
土を掘り起こすこと!!

甲子園の土は深さ25~30センチほどあります。

表面から数センチ以外は雨に当たらず、息ができない状態。
コンクリートみたいに固くなってしまう場合もあります。
そんな状態の土を掘り起こすことで、土は息を吹き返すんです。

まとめ

実は甲子園の土を持って帰っていいということは公にオッケーにはされていません。
ですが、甲子園球場を持っている阪神電気鉄道は黙認しています。

じゃなければ、今回の「甲子園の土キーホルダー」に賛同はしないでしょうから。

甲子園の土は、高校3年間、必死に練習してきた高校球児たちがベストな状態で野球が出来るように最大限、配慮されています。

きっと、甲子園球場に関わっている人たちは、高校球児たちに何としてでも甲子園で野球をさせてあげたかったことでしょう。
そんな思いが「甲子園の土キーホルダー」に込められているのではないかと思います。

万が一、「甲子園の土キーホルダー」が転売されているのを見るようなことがあれば、悲しくなってしまいますね…。

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