農作物を食い尽くすサバクトビバッタ!日本にも来る可能性?!

サバクトビバッタ! いわゆるバッタです。
バッタを実際に見たことない人はいても、何かを知らない人はいないですよね。


誰もが知っているあのバッタが現在、あちこちの農作物を食い尽くしているのを知っていますか?

食い尽くすっていってもたかがバッタでしょ!

そう思いますよね。

ですが、アフリカ、中東、インドで農作物に甚大な被害が及んでいるんです。

バッタの大量発生によって、農作物が被害を受けることを「蝗害(こうがい)」といいます。

今回の蝗害を引き起こしている張本人が、
サバクトビバッタたちです。

あまり日本では聞き馴染みのないサバクトビバッタというバッタ。

一体、どんなバッタなんでしょう。

サバクトビバッタって何者?


サバクトビバッタは基本的に日本にはいない種類です。

日本にいるトノサマバッタと似ています。

いってしまえば、極端な乾燥地にいるトノサマバッタです。

サバクトビバッタは大量発生するバッタなの?
なんて迷惑なバッタだ!!と思いますよね。

ですが、日本にいるトノサマバッタも大量発生したことがあるんです。

2007年 トノサマバッタ大量発生

事件の詳細はというと

トノサマバッタが関西国際空港で開港直前の第2期島で大発生!

調査の結果、4000万個体がいることが判明!!

というもの。

 このままだと、

  • 航空機の窓に張り付く。
  • エンジンに吸い込まれる。

    など、航空機の運航を妨げかねないということで、大掛かりな駆除が行われました。

ところで、その時のバッタの見た目はというと、
よく、「バッタ」と聞くとイメージする緑色ではなく、黒っぽい色をしていました。

黒っぽいバッタって、トノサマバッタじゃないんじゃ…?
でも、トノサマバッタなんです!!

バッタの色は変わることがある?

普段、草むらでピョンピョンしているバッタは「孤独相」といいます。
その名の通り、群れずに、単独で生きています。

しかし、何かの引き金で、群れて生きるようになります。
群生相」といいます。
群れて生きるようになると、体の色や、姿などが変わります。

2007年の関空のバッタ大量発生事件の引き金はというと、

人工的に造られた島だったため、バッタたちの天敵がいなかったから!!


といわれています。

では、今回の蝗害の引き金は…?

2020年 バッタ大量発生!

原因

今回のアフリカや中東、インドに甚大な被害を及ぼしている蝗害の原因はずばり!


「雨」

きっかけとなったのは、2018年の大雨。

普段は乾燥している場所にサイクロンによる大雨が降ったことで、
サバクトビバッタのエサである植物が成長してしまったんです。


ちなみにサイクロンとは日本でいうと、台風みたいなものです。

そのせいで、人が気付かないうちにバッタたちは着々と数を増やしていきました。

サバクトビバッタは厄介なことに、自力で飛ぶ能力があり、風に乗って飛んでいく習性があるそう。

飛んで行った先も大雨のおかげで、エサとなる植物パラダイス
どんどん数も増え、生息域が広がってしまいました。

実際のところ、どんな被害が出ているのか? 見ていきましょう!

被害状況

実際、パキスタンでは小麦や綿花などが食い荒らされ、なんと!
約5500億円の被害が推計されているそう。

 国連食糧農業機関(FAO)は

  • 西アフリカのモーリタニアからインドの約30カ国で被害が生まれる。
  • 東アフリカで2500万人が、イエメンでは1700万人が飢餓に陥る。

    と、警告!

想定されているこのサバクトビバッタたちの数は、1000億匹以上!!
4000万〜8000万匹が押し寄せると、1日で3万5000人の食糧を食いつぶすとされています。
数千万人が食料危機の局面に…。

そんなバッタの大群が日本に来ると考えると、ぞっとしますよね。
果たして、日本に来るのでしょうか。

気になる!日本に来る可能性は…?

サバクトビバッタ海を渡って、分布を広げています。

えっ、海渡れるの!バッタが!
日本にも来られるのでは…。

そう思いますが、サバクトビバッタは寒さに弱いので、パキスタンやインドと中国の間にそびえるヒマラヤ山脈を越えるのが難しいといわれています。

ひとまずは安心ですよね!

じゃあ、日本は関係無いんだ! 良かった!
そういうわけにはいかないんです。

日本への影響

中東やアフリカはともかく、インドなどのアジアと日本は深く結びついています。
日本と深く結びついている国々にダメージがあれば、少なからず、日本にも影響はあります。

新型コロナウイルスの影響で、すでにダメージを受けているのに、さらに蝗害によるダメージまで受けることになるかもしれません。

まとめ


田んぼを覆いつくすバッタの大群…。

想像しただけで、うわ…ってなりますよね。
バッタの大群が日本に来なくても、日本経済にはダメージがあるかもしれません。

今回の蝗害は決して他人事ではないんです!

これ以上、困らされるのは、コロナでもう充分です!
早く収束してほしいですね。

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